利休百首⑯

4-10. その他

46

鶴瓶(つるべ)こそ手は竪(たて)におけ蓋とらば

 釜に近づく方としるべし

→鶴瓶や手桶の水指は、炉・風炉ともに用いるが、鶴瓶はなるべく風炉に用いたほうが、道具の取り合わせとして良い(形が四角のものが多いので、風炉の丸いものと対照が良い)

鶴瓶の蓋は割り蓋となっており、手を縦にしておくので、蓋は手を中心に左・右となる。蓋を取るときは、左、すなわち釜に近い方を取る

47

余所(よそ)などへ花をおくらば其花は

 開きすぎしはやらぬものなり

→持って帰ってもらう時、開ききってない花を贈り、もらった人の役に立ち、楽しみになるように。

48

小板にて濃茶をたてば茶巾をば

 小板の端におくものぞかし

→昔、濃茶のとき、風炉を据える小板に茶巾をのせる法があった

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