|
|
|
|
85
|
茶の湯をば心に染めて眼をかけず 耳にひそめてきくこともなし
→茶道も禅と同様に自分で求め得なければいけないところがある |
86 |
目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎて ことを問ひつつよく合点(がてん)せよ
→以心伝心の境地に達するまでは、何事も全て学ぶ |
87 |
習ひをばちりあくたぞと思へかし 書物は反古(ほご)腰張(こしばり)にせよ
→筆記したものや参考書を見ることは悪いことではないが、頼りすぎている間は、茶道の妙境には達していない |