利休百首㉛

4-10. その他

85

茶の湯をば心に染めて眼をかけず

 耳にひそめてきくこともなし

→茶道も禅と同様に自分で求め得なければいけないところがある

86

目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎて

 ことを問ひつつよく合点(がてん)せよ

→以心伝心の境地に達するまでは、何事も全て学ぶ

87

習ひをばちりあくたぞと思へかし

 書物は反古(ほご)腰張(こしばり)にせよ

→筆記したものや参考書を見ることは悪いことではないが、頼りすぎている間は、茶道の妙境には達していない

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