利休百首⑩

4-10. その他

崩れたるその白炭をとりあげて

 又たきそへることはなきなり

→枝炭を置くのを失敗しても、取り上げてつぎ直さず、そのままにしておいて、新しい枝炭をつぐ

後炭であっても、景色として、新しい枝炭をつぐのがよい

炭おくも習ひばかりにかかはりて

 湯のたぎらざる炭は消え炭

→基本的には習いの通りにするのが良いが、自分の判断で火がおこるように置いてもよい

風炉の炭見ることはなし見ぬとても

 見ぬこそ猶(なお)も見る心なれ

→風炉のそばに進んで見なくても、見ていると思って慎んでいる

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