利休百首③

4-10. その他

点前には強みばかりを思ふなよ

 強きは弱く軽く重かれ

→軽い物を軽く持つからあやまちが起こる。重い物を重そうに持つから武骨に見える

何にても道具扱ふたびごとに

 取る手は軽く置く手重かれ

→道具を置いて手を離すときは、手をすぐ引くのではなく、ゆっくりと手を離す

何にても置き付けかへる手離れは

 恋しき人にわかるると知れ

→置いた手を離すときは、恋人に別れを告げるように余情をもたすと、道具はしっかり定座に据わり、無限の味にも生じる。

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