炉×濃茶×貴人清次(外隅)

2-12. 小習事

【準備】

 

台子・棚物を用いるのが良い

 

【貴人点の特徴】

①茶碗を持つときは、必ず両手で行う

②湯を入れるときは手を添えないが、茶筅を入れるときは手を添える

③茶筅を茶碗を入れた後、両手で貴人台を少し手前に引く

④両手で貴人台を持って客付きにまわり、正面を正して(上で回す)出す

⑤一膝下がって、両手をついて控える

【+貴人清次特有】

 

※貴人にお茶を点てた後、次茶碗を取りに行く

①お次には普通の茶碗。茶巾を千鳥にたたみ、煤竹(すすだけ)の次茶筅を仕込む(貴人は白竹)

②貴人にお茶を点てて、控えた状態で服加減を尋ねた後、一膝進んで居前に戻り、帛紗をつける。

③さらに棚正面までまわり、建水を持って下がる(挨拶はしない)

④次茶碗と建水を持って席に入る(次茶碗は建水の上座に置く。)

⑤次茶筅は建水の右肩、千鳥板を右・左・右で炉縁の線にそって畳目2つ目に置き、その上に千鳥茶巾を置く→茶筅通し

⑥お次の上客の一口で服加減を尋ね、中水をさした後、貴人と問答する。

⑦茶筅通し→茶杓を清めて建水は下げずに主茶碗で置き合わせる

⑧次茶碗が返ってきたら、千鳥茶巾、千鳥板、次茶筅を戻して勝手付に置く→建水を引き、次茶碗を少し引く→釜に水をさす

⑨貴人台を下げる時に、茶道口で一礼する

※千利休は、正式な点前からどんどん簡素化していったといいます。ここでは逆に、一番最初に習う運び点前から、どう変わっているのかを記載しています。

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