利休百首㉝

4-10. その他

91

釜一つあれば茶の湯はなるものを

 数の道具をもつは愚(おろか)な

→余分な道具は必要ではないし、無理して求める必要もない

92

かず多くある道具をも押しかくし

 無きがまねする人も愚(おろか)な

→数多く道具を持っておきながら、それを隠して道具を持っていないような顔をしている人も愚かなことである。

93

茶の湯には梅寒菊に黄葉み落ち

 青竹枯木あかつきの霜

→陰と陽の調和は、外観だけでなく、茶室の中の道具の取り合わせや、亭主の心構え、その他の場合にも忘れてはならない。

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