利休百首㉖

4-10. その他

73

掛物をかけて置くには壁付を

 三四分すかしおくことときく

→掛物は壁にぴったりくっつけてしまうと、壁も損じ、掛桃の損じるので、1センチすかしておくとよい。

74

時ならず客の来らば点前をば

 心は草にわざと慎しめ

→不意の来客に対して、ご馳走を準備する時間もないが、せめて点前だけは丁寧に客をもてなせという意味。

75

花見よりかへりの人に茶の湯せば

 花鳥の絵をも花も置まじ

→桜が咲いているからと言って、桜の絵を掛けたりしたのでは工夫がない。外景の実物の桜に関連した道具を取り合わせるようにすれば、席中の道具も生きてくる。

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